家庭用ガスエンジンや燃料電池を利用して電気と熱をつくり、給湯や暖房に利用

低コスト化が普及のポイント エネルギーの効率的な利用方法として注目されているのが家庭用コージェネレーション。これは家庭用の燃料電池やガスエンジンで電気と熱をつくり、給湯や暖房などに利用するものです。

ガス会社と電力会社がそれぞれの特色を生かして、省エネと地球温暖化の対策の切り札として商品化に力を入れています。例えば、ガス会社は1kWクラスのガスエンジンで発電を行い、排熱を給湯に使う「エコウィル」という商品に力を入れています。

火力発電所のエネルギー効率は、設備の新旧によって差はありますが、およそ30~50%といわれています。これに対して、エコウィルは、ガスエンジンによる電気と排熱による給湯をを合計すると、エネルギーの80%前後が有効利用できるとしています。

ガスエンジンそのものの発電効率は高くありませんが、お湯をたくさん利用する家庭であれば、省エネにつながります。お湯を使う朝や夕方に発電を行って、お湯を作り、足りなくなったら附属の熱源器でお湯をつくるという仕組みになっています。

また、ガスエンジンに替えて、燃料電池で発電を行う家庭用コージェネレーションシステムとして「エネファーム」という商品もあります。上記のエコウィルに比べると発電効率が高いのが特徴です。フルパワーではなく、発電電力を調整することもできるので、電力消費の多い家庭に向いています。ただし、導入にかかる約300万円というコストがネックになります。

将来は、同じ燃料電池でも発電効率が更に高まる(論理的には50%以上も可能)「溶融炭酸塩型」の開発も進められています。このタイプが商品化されれば、電力会社の発電所と十分同じレベルの発電を行なうことができ、サイズも小型なため、集合住宅への設置もできるといわれています。エコウィルとエネファームと太陽光発電との組み合わせは「W発電」として、ガス会社の新たな商品となっています。

オール電化用の電気料金も用意 これらガス会社の商品に対して、電力会社が家庭用の省エネ給湯器として力を入れているのが、「エコキュート」です。従来の電気温水器は、電気の熱で直接お湯を作っていたので、電気料金が安くなる深夜時間を活用することで経済的なメリットを享受することができましたが、省エネにはなりませんでした。

その点、エコキュートではCO2を冷媒としたヒートポンプでお湯を作るため、熱効率が3倍以上向上しました。エコキュートにはオール電化の料金メニューなども用意されており、経済的な負担も抑えられるようになっています。

ヒートポンプ技術は、空気や地中熱などの未利用熱を効果的に利用する仕組みとして、地域冷暖房や向上などの事業所の熱源の技術などにも幅広く利用されています。

(c) 2013 cgc-japan.com All Rights Reserved.